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ムギ栽培を始めた初期の農耕社会では、金属器を知らず、穀物の収穫には木の枝に小さな石器をいくつも斜めに埋め込んだ鎌を使っていた。これは、使い続けているうちに壊れてしまった刃だけを付け替えて用いる再生可能な道具である。何度もムギを刈り取った石器には茎の珪酸(けいさん:ガラス成分)が付着して、キラキラと輝いている。これらの石器を装着させるには、アスファルトが用いられている。

 

石製の農具

樹木を伐採して畑を拡大したり、木材の加工などをするための石斧・石鑿(いしのみ)、麦をすり潰す石皿・磨石・石杵、漁網のおもりに使ったのであろう溝を穿った丸い土錘など、さまざまな生活用具が発見されている。なかでも、赤色に塗られた197は墓に埋葬されたもので、人々が来世での生活を思い描いていたことを示す。

 
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