髭をはやした端正な顔立ちの凍石製の像である。後頭部が平坦に削られているが、そこに角飾りがつけられていたと考えられる。また着衣は藍色で、白縁に赤色の三つ葉文様をつけたカラフルな模様であった。三つ葉文様は神聖さを象徴するものであることから、インダス文明の高い身分の人物像と推定される。
石像には片膝を立てて座る姿勢や右の片肌をぬいだ神官王との共通点が多く、支配者か神の姿であると考えられる。
神官王像の発見・神官王像復元図:Courtesy of Prof.M.Jansen(RWTH, Aachen University)