メールはこちらまでhome地図リンク集年表スタッフ紹介サイトマップIndus Civilization とりまく環境あけぼのインダス文明後継者たち

 

インダス文明の衰退後、前二千年紀前半に北インド西半部に展開した文化。銅器が一括して埋納されていることからこの名称で呼ばれる。人形斧や平斧、稜をもつ剣、かえしのついた鏃など独特の形状を特徴とする。実用に適さない大きさや重さ、また使用された痕跡がないことなどから、儀器と考えられている。

 

これらの銅器を残した人々の生活様式はこれまで不明であったが、近年になって限られた資料ながら土器や石器、腕輪、貴石のビーズなど生活用品を伴う集落からの出土例が報告され、徐々にその実態が明らかになりつつある。一部では「赦色(しゃしょく)土器」と共伴する遺跡も発見された。銅器には純度の高い銅が用いられており、北インドのチョタ・ナーグプル丘陵のラッカー銅山などが開発されたことであろう。斧など一部の形状がインダス文明の銅器と類似していることから、相互に何らかの関連のあったことも指摘されている。

 
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