親しみやすいその造形は、人々の心のゆとりさえ感じさせる。今ではインダス川流域には見られないサイやトラなどからは、当時の景観が偲ばれる。一方、大胆な描写のゾウや立ち上がるイヌ、ラッパの鼻の動物や、性器や可動式の腕をつけていた526などは、物語に登場する主人公たちであったろうか。どこかコミカルな印象を受けるのは、その役柄のせいかもしれない。