印章は、商品を納めた壺などに捺印(封泥)し、その受け渡しを確認するために用いられた交易活動の必需品であった。表面には5文字程度のインダス文字とさまざまな動物や儀礼的なシーンが刻まれ、当時の人々の信仰や神話世界を今日に伝えている。文字は400字ほどが確認されているものの、いまだに解読されていない。