インダス文明の衰退と期を合わせるように、かつてメヘルガル遺跡が栄えたカッチー平野に幾何学的な多色彩文を特徴とするピラクの文化が台頭する。ここでは南アジアで初めてウマとラクダが家畜化され、またすでに騎馬も試みられた。また麦に加え夏作物のモロコシとコメの栽培が始まったことは、生活上の大きな画期となった。こうした穀物の刈り取りには鋸歯上の石器が使われていた。